大人にとっては小さな問題でも、子供にとっては大きな問題

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※2019年7月4日に書いたものです※

新しい学校へ来て2ヶ月ほどが経ちました。

Kは自分で時間を選んで学校へ行っています。

「成長する」ってどんなとき?

「これができたから、次はここまで」と、にんじんを先にぶら下げられて走り続ける馬のようなことを子供にはしたくありません。

成功体験はたしかに、子供にとっては自信につながるかもしれない。

でもそれは、苦しんででも、辛い思いをしてでもなく、子供にとってなるべく負担なくチャレンジできることが前提だと思います。

「これができたから、これもできるはず!頑張ってみよう!!きっとできる」

できるようになってほしい一心で、それが子供のためだと、がんばらせることを、もしかしたら私は無意識にしているのかもしれない。

でも、それを子供が辛く感じていたら?
それでもムリに乗り越えさせるの?

ムリに乗り越えた先が、達成感や自信よりも気持ちのダメージが大きかったとしたら。
それは本当に子供のためなのだろうか。
それは成長と言えるのか。

「あのときこうしていれば」の後悔がつきまとう

私はどこか、先生や学校に対して遠慮していた部分がありました。

いや、世間体を気にしていたのかもしれないし、モンスターペアレントだと思われたくないという、保身の思いがあったんだと思います。

だからKはSOSを出せず、ずっとムリに頑張って…その結果、学校へ行けなくなりました。

いや、正確にはきっと、私は薄々気づいていながら、頑張らせてしまいました。
結局子供よりも自分を守っていたんです。

あのときもっと早く対処していたら、Kは不登校にならなかったかもしれない。
ふと思い返しては、自責の念にかられます。

子供の不登校に悩む親御さんの多くは、「あのときこうしていたら」ってずっと後悔している人も多いと思います。

私だって前を向いているつもりでも、思い出しては自分を責めて後ろ向きになったり。
どうしても思い出したり思い返したりしてしまう。

子供もまた、きっと同じなんだろうな。

「ムリ」は必ずどこかでしわ寄せがくる

少しずつ学校へ行けるようになってきたら、どうしても「じゃあ次のステップを」と考えたくなる。

なんとなくですが、そんな雰囲気が先生からも感じられるようになってきました。
でも今の私なら、はっきりと言えます。

「今ムリにがんばらせることは、きっとまた同じことの繰り返しになる。
だから子供の意思を一番に尊重していく」と。

時間を選んで行くことは、周りにとっては「甘え」や「わがまま」なのかもしれません。
じゃあどうして時間を選ばないと行けないのでしょうか。

私は今のKを見ていて、子供の自己肯定感につながっていると思います。

Kは自己肯定感が著しく低いです。
不登校になってからなおさら…今はゼロでもなく、マイナスだというくらい低いです。

Kは「できない自分」が、許せないんです。
そこから「自分はダメな人間なんだ」に結びついて。

だからまずは、できない部分をK自身で認められるようになることが、自分で受け入れられるようになることが、今は大事なんじゃないかなって。

「できないことをできるように」よりも「できることをまずは伸ばしていく」ことが。

少しでも学校へ行けていることを継続していくことが、Kにとっての自信につながっていくんじゃないかなと思っています。

不安が大きいことがネックになるなら、その不安を取り除く。
不安がなくなって初めて、次にチャレンジしていけるんじゃないかなぁと。

最近Kが不安に思っていることを口に出して言ってくれるからこそ、そう思います。

不安を解消すれば、やってみようと思えるのかも

先日プール学習があったあと、「自分だけ泳げなかった」と言って泣いていました。
私はKの不安を少しでも取り除くために、先生にそのまま伝えました。

すると先生は、
「きっとたまたま隣の子供たちが泳ぎのうまい子だったのかも。ほかにも泳げない子がいるし、次からは習熟度に分けてやるから大丈夫」と言ってくださいました。

Kにそれを伝えると、安心したようす。
大好きなゲームを使ってプールの歌を作ってみたりして。
次のプール学習も楽しく行くことができました。

きっと先生に伝えずに、私が「大丈夫」とだけ言っていたら。
不安なままでだんだん憂うつになって…最悪「プールはもう行かない」と、チャレンジすらしなくなってしまっただろうと思います。

不安を取り除いたことで、安心してチャレンジできた。

「苦手な給食を時間内に食べる」のプレッシャー

これはKが前の学校で不登校になる直前に知ったことですが、「時間内に給食を食べたら1ポイント、10ポイント貯まったら宿題なし」というルールがありました。

それが辛かったことが、行けなくなる原因のひとつだったんじゃないかと思っているのですが、先日は行きたい授業の合間に給食があって。
どうするかKはすごく迷っていました。給食にプレッシャーを感じているからです。

ここの不安をクリアにしないと、行きたいのに行けない。
今給食は止めてもらっていて、再開するときは事前に知らせないといけないので、Kの給食はありません。

「お弁当がOKだったら行ってみる?」と聞くと、「それなら行ける」とKが言うので、先生に聞いてみました。

「行きたいみたいだけど給食の時間があって…でも今止めてるので…」と言ったら、「あ、それじゃあお弁当でも大丈夫ですか?」と言われて。
聞くまでもなく、お弁当がOKで…不安のひとつをクリアできました。

もうひとつの不安は「時間内に食べられるか」。
その不安も先生に伝えると、「もし時間内にムリだったら残してもいいし、本人が食べたいなら対応しますね」と。

「食べられなかったら残してもいい」という言葉をそのまま伝えると、安心した様子で「じゃあ行くね」と言って、無事に行くことができました。

不安をクリアにしていくことでチャレンジする気持ちがわく

子供の不安をひとつづつクリアにしていくことが、果たして今の学校で、家庭でできているでしょうか?

我が家もまだまだできていないので、大きなことは言えませんが…。

大人にとってはどうってことない小さなことでも、子供にとって、特にKのような自分に自信が持てない子供にとってはすごく大きなことなんだろうなと、思っています。

だから子供が不安に思っていたら、その不安を少しでも解消できるように働きかけていきたいなって。
不安をかかえたままやり過ごすって、すごくダメージもたまる。

そのダメージを、たとえ小さなダメージでも積み上げていけば、いつか崩れるときがくる。
だからダメージを積み上げるのではなく、できることを積み上げて、笑顔を増やしていきたいなと、今は思っています。

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きっと今は、Kなりに前を向いてがんばっている。
だから背中を押すことも大事。
でも押しすぎちゃダメ。

その線引きがとても難しいですが、親としてできることをしていきたいな。

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