場面緘黙症? あがり症? 人前で話すのが苦手な私の経験談

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※2017年に書いたものを再掲しています※

 

私は人前で話すことがとても苦手で、とても苦痛です。

ずっと、あることがトラウマになってしまったことが原因の、あがり症だと思っていました。

でもちがうのかもしれないし、やっぱりそうなのかもしれない。

ずっとあがり症だと思っていた。声を出せなくなるきっかけ

このことを人に話したことはありません。
家族や友達にすら、話したことはありません。

細かいところまでは覚えていない部分もありますが、これはノンフィクションです。

私は幼稚園のころまでは、人前で何をしようにも抵抗はありませんでした。
発表会の劇であろうが、誰かの前で発表しようが。

ところがある日突然、とても苦手で苦痛なことに変わってしまいました。

父親の叱責から特定の場面で声が出せなくなる

小学1年生のある日。
どういう経緯でそうなったかは覚えていませんが、私は父に「教科書を読んでみろ」と言われました。

そんなことより遊びたかった当時の私は、早く終わらせようと思って適当に読んでしまいます。
するとそれを見抜いた父が突然怒り出し、「もう一回最初から」と怒鳴りつけてきました。

それまで父からはあまり怒られたことがなかったため、怒鳴られたときすでに怖い気持ちになってしまい。
私は怯えながら、一生懸命に教科書を読みました。

適当に済ませようとしたことが父の逆鱗に触れたのでしょう。
父の怒りは読み終えても治まらず…反省させる意味で私を押し入れへ閉じ込めました。

小さな私にとって、それはとてつもない恐怖でした。
父が怒ったこと。閉じ込められたこと。

それ以来私は、人前で教科書を読むということが苦手になってしまいました。

声を出せる場面と出せない場面がある

人前で教科書を読むという場面は、ほぼ学校で訪れる場面ですが…そのうち教科書を読むだけじゃなく、発表することさえも苦痛になってきました。

狭い範囲で注目される、視線を感じながら話す場面が徐々にスムーズにいかなくなりました。
教科書を読もうとしても、発表しようとしても、緊張して声が震えるのです。

その症状を隠そうと、必死に笑ってごまかしたり。
でも周りには、「なんで声が震えるの?」と言われたりして。

自分でもどうにかしたいと思っていました。
ただ、その症状が出ずにうまくいくときも少なからずあって。

例えば学習発表会の劇でのセリフとか、歌を歌う時とか。
なぜだか特定の場面では、難なくできてしまうこともありました。

そんな感じで症状が出る出ないを繰り返しながら、周りにはごまかしながら、中学校卒業まで過ごしていました。

場面緘黙かもしれないと感じた最大の症状

高校生になってあまり人前に出る場面も少なくなったからか、何事もなく過ごしていました。

コンビニの仕事や短期の販売スタッフをしたりと、アルバイトも始めました。
緊張してしまう場面と言えば、入学したときの自己紹介くらいで。

ところがまた、人前に出る重大な場面がありました。
部活のイベントで、大勢の前で長々話すという大役。

リハーサルではうまくできたことが、本番では場面が進むにつれ声を出すのが難しくなり…結局具合が悪いということにして、その場はほかの子にお願いしてしまいました。

「人前で話すのがイヤだから仮病を使ったんだろう」
周りにはそう思われていたでしょう。

保健の先生は「本当に具合悪いの?」って聞いてきましたから。
自分でも何が起きたのかわかりませんでした。

急に声が出せなくなって。変な声でしかしゃべれなくなって。
やっぱり人前で話すことは苦手なんだなぁと、当時は思っていました。

それから、バイトの時でもたまに声が出せなくなってしまうという場面がでてきて。
なんとかだましだまし続けていましたが、就職活動を機にやめました。

人前に出る機会が減ると同時に症状も減った

人前で話すのが苦手な私が臨んだ就職試験。そこではなぜか症状は出ませんでした。
むしろハキハキと、自分でもびっくりするくらいに。おかげで内定をもらえました。

就職してからは、あまり症状がでることもなく。
電話応対も問題なく…事務仕事だったのでプレゼンなどの機会もなく。

症状のない日々を送っていました。
そして、結婚します。

場面緘黙症を知らずに生きてきた私。知ってからそうかもと気づく

結婚してからも人前で話すという機会はあまりありませんでした。次に症状が出たのは、娘が小学校に入ってからのこと。

私はPTAの役員を任されてしまいました。
役員をするということは、人前で話す機会が増えるということ。

そう思っただけで、役員はとても重荷でした。
いざ、会議や集まりで話す機会があると、ムリすることで顔が引きつっていたり、声が震えたり。

周りのお母さん方はさぞかし「変な人」だと思っただろうなぁ。
こんな感じで私は今も、人前で話すということが苦手で苦痛です。

ずっとずっと、昔のトラウマが原因であがり症になったのだと思っていました。

場面緘黙症かどうかは診断を受けていないからわかりませんが、ネットなどで見て、今まで生きてきた中で苦しんでいたことがピッタリと当てはまるような気がして。

大人になってからというか、結構最近のことなのですが、初対面の人と話すときにも症状が出ることがあります。

あとは電話するときにうまく声がだせなかったり。
症状を隠そう隠そうとするから、うまく笑えなくなったりもします。

場面緘黙症を知ってほしい

私の症状は、場面緘黙症で苦しんでいる人からしたら軽いものなのかもしれないし、もしかしたらあがり症なのかもしれません。

でも、世の中にはいろんな症状や悩みを抱えて生きている人がたくさんいます。
それをすべて理解してほしいというのは難しいのかもしれないけれど。

「そんな症状もあるんだね」と知っているだけでも、知ってもらうだけでも、いつか少しずつ何かが変わっていくかもしれない。

心や体のさまざまな悩みを抱えて生きている人たちが、少しでも暮らしていきやすい社会になったらいいな。

ずっと抱えてきた悩み。
克服するのは簡単ではないけれど、いつか克服したい。できるのかな??

こんな人もいるんだってふうに思っていただければ幸いです。

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