1月から3月にかけてが受験シーズンのピークとなりますが、受験や進学費用のことはもう考えていますか?
子供の受験先が決まっているなら、次に気になるのがその後の教育資金。
特に高校や大学、専門学校へ入学する際はまとまったお金が必要になります。
教育ローンを利用する人も多いと思いますが、特に金利の安い国の教育ローンは早めの申し込みがおすすめです。
現在利用している私が、利用者目線の意見も交えて詳しくご紹介します。
教育ローンと奨学金の違い
国の教育ローンと奨学金はまったく違うものになります。
【国の教育ローン】
- 利用者は保護者
- いつでも申し込みができる
- 資金は1年分まとめて受け取る
- ご利用可能額は子供1人あたり350万円以内(例外あり)
- 申し込みは日本政策金融公庫の各支店
【日本学生支援機構の奨学金】
- 利用者は進学する本人
- 募集、申し込み時期が決められている
- 資金は毎月定額を受け取る
- ご利用可能額は第一種奨学金なら月額3万円か5.4万円、第二種なら月額3万円~12万円
- 申し込みは在学している学校へ
このように大きな違いがいくつかあります。
また、条件によっては教育ローンと奨学金を重複して利用することも可能です。
奨学金について詳しくは日本学生支援機構のHPをご覧ください。
どんな人が対象?誰でも借りられる?
銀行やカード会社などが取り扱っている教育ローンの場合、年収によっては借りられない場合があります。
国の教育ローンは世帯年収の上限はもちろんありますが、下限はありません。
そのため、たとえ年収が少なくても借りられる場合があります。(審査によっては借りられないこともあります)
また、子供が2人以内で次のような条件に当てはまる場合は、所得の上限が緩和されます。
1.勤続年数が3年未満
2.居住年数が1年未満
3.世帯のいずれかの方が自宅外通学(予定も含む)
4.申込人またはその配偶者が単身赴任
5.海外留学資金として融資を受ける場合
6.申込人の年収における借入金返済の負担率が30パーセントを超える(借入金返済額÷年収)
7.ご親族などに「要介護(要支援)認定」を受けている方がおり、その介護に関する費用を負担
8.大規模な災害により被災された方引用:国の教育ローンご利用条件
所得とは確定申告書の所得金額合計欄に記載されている金額
使いみちの主な例
国の教育ローンの使いみちは、主に次のようなものが対象となっています。
- 入学金や授業料など、学校へ納付するお金
- 受験料や受験会場への交通費など、受験にかかる費用
- 通学費用
- 教科書代や修学旅行費、教材費
- パソコンの購入代金
- 自宅外通学の場合にかかる敷金や家賃などの住居費用
- 学生の国民年金保険料 など
あくまでも、1年間で必要な費用が融資の対象となります。
例えば大学4年間の学費などを教育ローンでと考えている場合、1年ごとに契約が必要になります。
※国の教育ローンは基本的にいつでも申し込みが可能ですが、入学資金に関しては入学する月の翌月末までの融資となっているのでご注意ください。
国の教育ローン概要
・融資金額 350万円以内
1年間でかかる費用が対象ですが、限度額内であれば重複して利用することができます。例えば高校入学時に融資を受け、1年の終わりにさらに融資を受けることが可能ということです。
また、子供1人につきの限度額なので、2人であればそれぞれの限度額が350万円以内となります。
・返済期間 15年以内
母子家庭や父子家庭など、一定の条件に当てはまる場合は、返済期間が最長で18年に延長されます。
・金利 年1.76パーセント
固定金利となっており、保証料は別となります。
返済期間と同様、一定の条件に当てはまる場合は年1.36パーセントと負担が軽減されます。(金利は2017年11月現在)
・返済方法 元金と利息を合わせた毎月元利均等返済
毎月の返済額が一定で、ボーナス時の増額返済ができます。(融資額の半分が上限)
また、在学期間中は元金据置と言われる利息のみを支払う方法も選択可能です。
・保証 連帯保証人か(公財)教育資金融資保証基金を利用
連帯保証人は進学・在学者の配偶者をのぞく4親等以内の親族を立てます。(別居・別生計が望ましい)
保証人を立てる場合は、保証人になる方の源泉徴収票か確定申告書が必要です。
保証基金に保証を依頼する場合は、保証料がかかります。
保証料は融資金額や返済期間によって異なるほか、一定の条件に当てはまる場合は保証料が通常の3分の2に軽減されます。
なお、保証料は融資金額から差し引かれます。
細かい概要など、詳しくは「国の教育ローン|金利・ご返済方法」をご覧ください。
申し込み方法・必要なもの
申し込みの方法は3つあります。必要な書類が結構あるのであらかじめ把握しておくのもポイントです。
申し込み方法
1.コールセンターへ電話して申込書を請求・郵送してもらう
2.最寄りの日本政策金融公庫各支店へ来店する
3.ホームページのお申込みフォームに必要事項を入力して申し込む
ネットからの申し込みだと、入力に時間はかかりますが借入申込書を記入する手間が省けます。
一番タイムロスのない方法かもしれません。
申し込みに必要なもの
・借入申込書(お申込みフォームからの申し込みの場合は不要)
・住民票または住民票記載事項証明書(世帯全員分・続柄も記載)
・申込者の運転免許証またはパスポート
・申込者の源泉徴収票または確定申告書(控)
・住宅ローン(家賃)と電気・ガス・水道など公共料金の支払いを確認できる預金通帳(領収書でもOK・公共料金は2種類以上でいずれも最近半年以上分)
・合格通知書など合格を確認できる書類(入学資金での申し込みの場合)
・在学証明書や学生証など在学を確認できる書類、見積書や納付通知書など使いみちを確認できる書類(在学資金で申し込みの場合)
・連帯保証人を立てる場合は保証人の源泉徴収票または確定申告書(控)
・そのほか、一定の条件を満たす場合に必要な追加書類(ホームページを参照するかコールセンターへ問い合わせ)
どうして早めに申し込むのがいいの?
国の教育ローンは、申し込み完了から審査結果が出るまでに通常でも10日前後かかります。
特に受験シーズンとされる1月から3月は申し込みがとても多くなるため、審査にどうしても時間がかかってしまいます。
そこを踏まえて、必要になる時期の2~3か月前から申し込むのが一番ベストです。
合格発表前でも申し込むことは可能で、万が一必要なくなった場合は申し込みを取り消すことができます。
審査結果が出てから契約して融資実行までにも手続きがあり、これをスムーズに行ったとしても申し込みから融資実行まで20日ほどかかることから、日にちに余裕を持った申し込みが必要になるのです。
ちなみに我が家はこれを知らなかったため、本当にギリギリの融資となってかなり焦りました。
ですから、これから教育ローンを申し込もうと思っている人はなるべく早めに申し込んだ方がいいと思います。
翌年の3月に必要なら早くて12月、遅くとも1月には申し込んでおくべきです。
申し込みが多ければ多いほど、審査に時間がかかってギリギリ・・・ということも考えられるので、早く申し込んでおくに越したことはありません!
国の教育ローンは審査が厳しめかもしれませんが、金利が安く借りやすいローンです。
必要な時期に間に合わない!なんてことにならないよう、できるだけ早めに申し込みましょう。
お申し込みはこちらから。(申し込み案内ページにジャンプします。)
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